Q&A
製品豆知識

  1. HOME

建材向けパルプについて

 建材向けパルプと一口に言っても、一般の方にはほとんど知られていません。建築に関わる方でも、知っている人の方が少ないと思います。

 建材向けパルプは、窯業系の建築用ボードに使われています。建築用ボードには、内外壁材、瓦などが該当します。パルプとしては、古紙パルプだけでなく、バージンパルプも使用されています。

 当社の古紙パルプが使われているのは、主に内外壁のボードです。戸建て住宅で使用される窯業系サイディングやケイ酸カルシウム板(ケイカル板)と呼ばれる外壁材、内壁材です。セメントなどの無機材料にパルプ、その他の原料を混ぜ合わせ板にしたものです。無機材料だけですと、堅さは十分ですが、曲げに対する強度がありません。その部分をパルプ(繊維)で補強します。

ルーフィングについて

 ルーフィングとは、屋根の下葺き材として、瓦の下に敷く資材です。防水シートの一種で、家屋にとって非常に大切なものですが、表からは見 えないだけに、一般の方にはほとんど知られていません。(建築中の住宅を見ると、屋根の上に、黒や緑色などのシートを敷いていることに気付くことがあるでしょう。あのシートの事です。)

 当社の製造するルーフィングは、アスファルトルーフィングと呼ばれるもので、アスファルトそのものの耐久性、遮水性を利用しています。紙や不織布を基材に、アスファルトを含浸、コーティングして作られています。

 住宅瑕疵担保履行法という法律が、平成21年10月に施行されました。雨漏りもこの瑕疵に含まれており、アスファルトルーフィングがますます重要な資材になってきています。

 普段は、瓦が家屋側への雨の進入を防ぎますが、台風などの強風により、雨水が瓦の下に回りこむことがあります。この時、アスファルトルーフィングが威力を発揮し、家屋を雨から守ります。

水解紙について

トイレットペーパーなど、トイレに流せる紙のことです。
当社では、愛媛県産業技術研究所の支援のもと、ウェットタイプの水解紙の開発に取り組んできました。
“水に溶ける=水に弱い”にも関わらずウェットタイプであるという、相反する機能を持つ水解紙。ちょっと不思議な特殊紙です。

アスファルトルーフィングの歴史

 アスファルトルーフィングの歴史・・・・・なかなか辿り着けなかったのですが、ネットを検索する中で、「アスファルトルーフィングのルーツを探ねて」という、日新工業株式会社様が創立40周年記念に出された本を知り、幸いにも、その本を借りることが出来ました。以下、その本からの一部要約です。(以下、単に本という。)

 アスファルトルーフィングのルーツを調べると、明治、さらに江戸時代にまでさかのぼるようです。手漉きの和紙を加工した様々な紙の中に、アスファルトルーフィングの原型に近い、油紙や紙瓦と呼ばれる紙があったといわれています。(明治10年の博覧会に紙瓦が出品されたとの記録あり。)

 明治34年、東京板紙株式会社が「土居葺紙」という下葺き材を製造・販売を開始し、これが便利瓦の第一号と思われるそうです。

 その後、明治44年(1911年)に日本建築用製紙株式会社が「アスファルト」の便利瓦の特許出願をしています。国産アスファルトルーフィングとしては、これが始まりのようです。それ以前は、タールを浸透した紙瓦・便利瓦が主流だったようです。

 さて、ここで、大きな問題があります。前述の紙瓦・便利瓦ですが、どのようなものか、私にはさっぱり分かりません。とりあえず、紙瓦は、手漉きの和紙が材料であることから、大きさが限られるもので、屋根に葺くには一枚一枚重ね葺きするようなイメージ。便利瓦は、長尺の板紙を加工して、との記述から、巻物になった紙加工品のイメージを持つに至りましたが、それが正しいのかは分かりません。ご存じの方、ご教授願えれば幸いです。

 また、「土居葺紙」は下葺き材として販売されたようですが、紙瓦、便利瓦はその名の通り、当時(明治・大正初期)は屋根葺き材としての利用が主だったようです。瓦屋根が主流の現代に生きる我々としては、不思議な気がしますが、100年以上前の時代はそのようなものだったのでしょう。面白いですね。(ネット検索で、熊本城復元のサイトに行き当たりました。土居葺きとは、野地板の上に椹(さわら)という木を薄く割った板に重ね葺きしたもののことだそうです。椹に限定されるのか、他の木でも同じ言葉が使われるのか分かりませんが、そういう言葉があっての「土居葺紙」なんですね。)

 本によれば、日本橋でさえ、明治12年頃は約6割が柿葺き(こけらぶき)とのことです。(ネットで調べると、柿葺きとは、板葺きの一種で薄い木の板を重ねて敷き詰める葺き方のようです。) しかし、東京は「火事と喧嘩は江戸の華」といわれたほど、火災が多い地域です。明治14年に出された法律により、日本橋を含む中央部4区の新築家屋は不燃材をもって屋根を修葺することとされたようです。しかしながら、それ以外の地域では、そのような規定は無かったため、ルーフィング工業は紙瓦・便利瓦として全国に普及したようです。しかし、大正8年の「市街地建築物法」が出され、防火の観点から、瓦が屋根材として普及し、紙瓦・便利瓦など可燃性の類は衰退する転機になったようです。
 また、明治期の西洋化も屋根材に影響を与え、従来とは全く異なった、天然スレート、亜鉛鉄板、アスファルトルーフィングなどが広まることとなったようです。このアスファルトルーフィングは、明治22年に穴原商会が輸入品を取り扱い始めているとのことです。国産品としては、前述の紙瓦がありました。

 大正時代になり、亜鉛鉄板、石綿スレート、セメント瓦など新しい建材が開発され、それらの防水性向上のためにルーフィング類は下葺き材として新しい需要を創出されることとなりました。しかし、屋根材そのものとしては、既述の大正8年の法律により、その用途は消える運命となってしまったようです。

 以後、100年もの間、下葺き材としてのアスファルトルーフィングは、ほとんど変化していないそうです。

 そして、平成、ルーフィング(屋根下葺き材)は変わってきています。今では、大きく分けて3種類、弊社の製造するアスファルト系、そして不織布(透湿)系、高分子樹脂系に分かれます。アスファルト系は、更に940系、改質アスファルト系に分かれています。本は、昭和59年に発行されているため、この辺りの環境の変化については触れられていません。今後、時間があれば調べてみたいと思います。

アスファルトルーフィングの種類と特徴

特 徴
カラールーフィング23k
・表面に特殊塗料(緑色)を塗布している為、目にも優しい。
・鉱物物質を付け高所作業が安全に出来るように配慮した下葺材です。
 今でも多くの瓦屋さんが使っています。

改質アスファルトルーフィング
(レギュラー、ヤネイチⅡ、サンルーフ007)
・カラールーフィングと同じで目にも優しく高所作業が安全に出来ます。
・ 改質アスファルトを使用する事にカラールーフィングより優れた防水性能を実現。
・裏面に不織布を使用する事によりカラールーフィングより破れにくい。

一押し・・・サンライトルーフィング・サンライトG
・軽量なので作業性が良い。
(他と比べて5kg〜8kgも違う)
・更に、両面に不織布を使用する事により強風などでも破れにくい。
・優れた防水性能を実現
・オールシーズン使用可能。

アスファルトルーフィング製造フロー

アスファルトルーフィング製造フロー

結露について

アスファルトルーフィング工業会による解説をご参照下さい。
 http://aspdiv.jwma.or.jp/

ルーフィングが関係する部分の結露と言いますと、小屋裏(屋根裏)の野地裏の結露があります。
冬、室内の暖かい、湿った空気が天井を通過して、冷えた野地裏に触れると、そこで結露が起こります。
これを防ぐためには、天井部分の防湿フィルムで空気(湿気)の流れを遮断すること、小屋裏の換気を十分に行うことなどが大切です。あるいは、小屋裏を室内側と見なす外断熱、外張り断熱の考え方もあります。

日本は高温多湿の国です。それを踏まえた家造りが必要です。

余談ですが、透湿ルーフィングというものがあります。日本の家屋には、通常、野地板が存在します。透湿ルーフィングを使用すると湿気を外に逃がし、結露しないと言う意見がありますが、野地板は、木の板やコンパネです。簡単に空気を通すような素材ではありません。湿った空気が冷えた野地板にぶつかると、当然、結露の危険性があります。

従って、小屋裏の換気などの対策は、どのようなルーフィングを使用したとしても大切になります。
(冬、マスクをすると、マスクがびしょびしょになることがあります。空気を通すマスクでさえ、冷たい部分があるとそこで結露します。結露とは、そういうものです。)

ゴムアスルーフィングと改質アスファルトルーフィングの違い

製造メーカーにより呼び方が違っていますが、ゴムアスルーフィングと改質アスファルトルーフィングは、基本的に同じものです。
但し、業界におきましても、呼称が違うというのは誤解を生じるため、「改質アスファルトルーフィング」に呼称統一することが決まりました。