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アスファルトルーフィングの歴史

 アスファルトルーフィングの歴史・・・・・なかなか辿り着けなかったのですが、ネットを検索する中で、「アスファルトルーフィングのルーツを探ねて」という、日新工業株式会社様が創立40周年記念に出された本を知り、幸いにも、その本を借りることが出来ました。以下、その本からの一部要約です。(以下、単に本という。)


 アスファルトルーフィングのルーツを調べると、明治、さらに江戸時代にまでさかのぼるようです。手漉きの和紙を加工した様々な紙の中に、アスファルトルーフィングの原型に近い、油紙や紙瓦と呼ばれる紙があったといわれています。(明治10年の博覧会に紙瓦が出品されたとの記録あり。)


 明治34年、東京板紙株式会社が「土居葺紙」という下葺き材を製造・販売を開始し、これが便利瓦の第一号と思われるそうです。


 その後、明治44年(1911年)に日本建築用製紙株式会社が「アスファルト」の便利瓦の特許出願をしています。国産アスファルトルーフィングとしては、これが始まりのようです。それ以前は、タールを浸透した紙瓦・便利瓦が主流だったようです。


 さて、ここで、大きな問題があります。前述の紙瓦・便利瓦ですが、どのようなものか、私にはさっぱり分かりません。とりあえず、紙瓦は、手漉きの和紙が材料であることから、大きさが限られるもので、屋根に葺くには一枚一枚重ね葺きするようなイメージ。便利瓦は、長尺の板紙を加工して、との記述から、巻物になった紙加工品のイメージを持つに至りましたが、それが正しいのかは分かりません。ご存じの方、ご教授願えれば幸いです。


 また、「土居葺紙」は下葺き材として販売されたようですが、紙瓦、便利瓦はその名の通り、当時(明治・大正初期)は屋根葺き材としての利用が主だったようです。瓦屋根が主流の現代に生きる我々としては、不思議な気がしますが、100年以上前の時代はそのようなものだったのでしょう。面白いですね。(ネット検索で、熊本城復元のサイトに行き当たりました。土居葺きとは、野地板の上に椹(さわら)という木を薄く割った板に重ね葺きしたもののことだそうです。椹に限定されるのか、他の木でも同じ言葉が使われるのか分かりませんが、そういう言葉があっての「土居葺紙」なんですね。)


 本によれば、日本橋でさえ、明治12年頃は約6割が柿葺き(こけらぶき)とのことです。(ネットで調べると、柿葺きとは、板葺きの一種で薄い木の板を重ねて敷き詰める葺き方のようです。) しかし、東京は「火事と喧嘩は江戸の華」といわれたほど、火災が多い地域です。明治14年に出された法律により、日本橋を含む中央部4区の新築家屋は不燃材をもって屋根を修葺することとされたようです。しかしながら、それ以外の地域では、そのような規定は無かったため、ルーフィング工業は紙瓦・便利瓦として全国に普及したようです。しかし、大正8年の「市街地建築物法」が出され、防火の観点から、瓦が屋根材として普及し、紙瓦・便利瓦など可燃性の類は衰退する転機になったようです。

 また、明治期の西洋化も屋根材に影響を与え、従来とは全く異なった、天然スレート、亜鉛鉄板、アスファルトルーフィングなどが広まることとなったようです。このアスファルトルーフィングは、明治22年に穴原商会が輸入品を取り扱い始めているとのことです。国産品としては、前述の紙瓦がありました。


 大正時代になり、亜鉛鉄板、石綿スレート、セメント瓦など新しい建材が開発され、それらの防水性向上のためにルーフィング類は下葺き材として新しい需要を創出されることとなりました。しかし、屋根材そのものとしては、既述の大正8年の法律により、その用途は消える運命となってしまったようです。


 以後、100年もの間、下葺き材としてのアスファルトルーフィングは、ほとんど変化していないそうです。


 そして、平成、ルーフィング(屋根下葺き材)は変わってきています。今では、大きく分けて3種類、弊社の製造するアスファルト系、そして不織布(透湿)系、高分子樹脂系に分かれます。アスファルト系は、更に940系、改質アスファルト系に分かれています。本は、昭和59年に発行されているため、この辺りの環境の変化については触れられていません。今後、時間があれば調べてみたいと思います。

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